【Day44】総額870円のヒッチハイク越境旅
2018年5月24日
4カ国目:【アルメニア】ゴリス
アルメニア。
ここはヨーロッパといっていいのかすんごくきわどい。
実際はコーカサス地方というポケモンに出てきそうな地名をしている。
まずこの国へ来て思ったこと、
それは
露出が激しい。
国境を超えると同時に前にいた女性が、頭に被っていたヒジャブをおもむろに脱いだ。
道行く女性達がタンクトップを着ている。
俺はどこに目を向ければいいのか分からず、チラ見が止まらない。
イランはイスラム教国家なので女性は肌を見せてはいけないのだが、ここアルメニアは世界で初めてキリスト教を国教とした国だ。
なのでイランのように服装に関する制限がなく、女性達は各々の着たい服を着ている。
国境。どっかの誰かが人為的に引いただけの線。
それなのに一歩その線をまたいだだけでこんなに世界が変わるとは不思議なもんだ。
とりあえず国境からはヒッチハイクできそうにないので、1番近くの町メグリまでタクシーで行く。1000ドラム(約230円)。
ここからヒッチハイク再開。
するとすぐに一台の車が止まる。
3人家族のファミリーカーだ。
「どこまで行きたいんだ?」
「ゴリスまで行きたいっすー!」
「20000ドラムだな(約4500円)」
そんな金あったらこんなとこで、汚いホームレスに絡まれながらヒッチハイクなんてしてないよ。
ということで丁重にお断り。
また歩き始める。
するとスーパーの前にたむろしているおじさん達に呼ばれる。
「どこまで行きたいんだ?」
「ゴリス行こうと思っとります。」
「その途中のカパンまでなら乗せてってやるよ!」
「いくらですか?」
「金なんていらないよ!俺たちブラザーじゃねーか!」
「あざっす!!!」
「あと3時間後くらいに仕事おわるからそれまでまっててな。」
「......。」
渋い。
これではきっと今日中にゴリスまではたどり着けないだろう。
それになんだかここで乗ってしまうとちょろすぎる。
俺はもっと冒険がしたいんだ!
ということで、
俺の親より年上に見える金杉家の隠し子のお誘いも断り、また歩き始める。
その数分後、また一台の車が止まり、無料でカパンまで行ってくれるというので乗り込み無事カパンの町に到着。
時刻は午後4時。
まだ行ける。
次はゴリスだ!
カパンの町でヒッチハイク開始15分後、ゴリスまで行くというおじさん達に乗せてもらい出発。
この人達。
こう見えてなかなかクレイジー。
乗り込んで気付いた。
「銃持ってんじゃん!」
カツアゲされたら詰むな〜と思い、恐る恐るなんで持ってるのか聞いてみた。
「護身用だよ!」
強盗じゃなさそうでよかった。
ただこんな山道で、対向車の運転が荒かったりすると
「Fuckin’ Fursi!!!!!」
とか言って簡単に銃を向ける。
笑えないってそれ笑
2時間ほどして無事ゴリスの街へ到着。
総額870円でここまで来れるとは上出来だ。
ロシア語話せない俺を乗せてくれたみんなありがとう。
露出の激しい巨乳の姉ちゃんをチラ見しながら俺は、旧ソ連風の荒廃した夜の闇に溶け込んで行った。
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