たびんちゅ。

【Day100】教養不足

2018年7月19日
12カ国目:【ヨルダン】アカバ

湿り気一つない乾いた大地の中を歩いて、国境を超える。
衝撃的な物価の高さから4日間しか滞在しなかったイスラエルを去り、ダハブ行きのフェリーに乗るためだけに、ここヨルダンのアカバへ来た。

国境を超えるや否やタクシーが盛大にぼったくってる。
腹立たしいので5kmくらい歩いてやろうとすると、軍隊の敷地だから徒歩は禁止だと言う。
手口が汚い。
イスラエル入国時といい、国境越えがなかなかスムーズにいかないものだ。


15日にイスラエルに入国した時は、イランの入国歴がばれ別室送りをくらった。
結果1時間ほど待って入国。

首都のテルアビブには興味がなかったので、聖地エルサレムへ向かった。



発展している。
日本にいる時イメージしていたのとはだいぶ違うようだ。



エルサレムのダマスカス門から旧市街に入る。1km四方の壁に囲まれた狭い要塞の中には、ユダヤ人地区、キリスト教地区、イスラム教地区、アルメニア人地区と4つに分かれている。



こんな狭いところで4つの宗教が共存できるのに、地球全体でみれば長い間宗教による争いが絶えない。
不思議なもんだ。

次の日は、ホロコーストミュージアムへ向かった。
ここでは主に、第二次世界大戦時に迫害を受けたユダヤ人についての展示がある。

ナチスに迫害されていたユダヤ人達。
実際に悲惨なことが起こっていたのは、ドイツやポーランドでの出来事なのに、ここイスラエルにこの博物館がある。それもかなり大規模で無料であった。

世界にユダヤ人迫害について知ってほしいという気持ちがすごく伝わってきた。
この負の遺産を忘れてはならない。被害を受けた当事者達はその心の傷を抱えて生きていくのだろう。


その後宿に帰る。
背中を南京虫に刺されたのでベッドを変えて欲しい旨を伝えた。

するとどうだろうか。


「お前のバッグに南京虫がいるんだ。」

「いやでも他の部屋の人も刺されてるじゃん。」

「この宿は清潔だ!お前に貸すベッドはない!違う宿に行ってくれ!」


人は失敗から学べないらしい。
誰でも自分達を守るためなら悪魔になるんだな。


少しだけ迫害される方の気持ちが分かった気がした。


夜8時に宿を追い出された俺は、言われた通り宿を変えるのは腹が立ったので次の日行く予定だったパレスチナ自治区ベツレヘムへ行くことに。

ついにここまで来たか。



ここでの日々は最高だった。
楽しいだけではなく、考えさせられることもあり、interesting と fun の共存。
物価が安ければ長居したいな。


2日間滞在して、イスラエルに戻り、死海へ向かった。



すんごい浮いた。
塩分が強すぎて肛門が悲鳴をあげたけど、楽しかった。


その後ヨルダンとエジプトの国境付近の街、エイラットに到着したが、物価が高すぎてドミに泊まれず、庭で就寝。



今に至る。


イスラエルという国に行って、本当にすごく考えさせられた。宗教とか戦争とか。
ただ今回の記事では自分の考えとか、何を感じたかとかは書かないことにする。
いや、書けない。
きっと今の俺では勉強不足で何も理解していないので、浅い答えしか出てこないだろう。
次に来る時には今回みえなかった側面がみえるようになるのだろうか。

とりあえず今は知ることから始めようと思う。


夕方になり、陽が傾き始める。
ビーチサイドのこのカフェに射し込んでくる砂漠の夕陽が、俺の肌をさらに浅黒くしていく。
画面に反射する自分の顔を見ながら俺は、時の経過を感じていた。



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