たびんちゅ。

【Day44】度を過ぎた優しさ

2018年5月24日
3カ国目:【イラン】タブリーズ

朝、パッキングをして宿を出る準備をする。
全ての荷物をバックパックに詰め、アルメニアへのルートを調べる。
久しぶりの陸路国境越えに、ワクワクする。
全身の毛が逆立つような感覚。

この感覚はすごく表現しにくいのだが、ジブリのキャラクターがびっくりした時みたいな感じだ。


というのも昨日からイランのタブリーズにいるのだが、ここからアルメニアへのルートの情報があまりない。

1番簡単なのは、国際バスを使ってアルメニアの首都エレバンまで行く方法なのだが、値段がすこぶる高い。
調べたところ、約60ドルするらしい。

イランで想像以上に散財したあげく、唯一の収入源であるウクレレを無くした俺には到底払えない。
ということで別ルートをチョイス。


それは乗り合いタクシーとヒッチハイクコースだ。


まずジョルファーまで乗り合いタクシーで行き、そこで国境の町ノルドス行きの乗り合いタクシーに乗り換える。そしてアルメニアに入国しヒッチハイクする。

バスで楽するより面白そうじゃん!


てことでレッツゴー。

まずは宿から乗り合いタクシーが集まるアゼルバイジャンスクエアまでタクシー70000リアル(約200円)。
そっから乗り合いタクシーでジョルファーへ150000リアル(約440円)。



世界の車窓から

次にノルドス行きの乗り合いタクシーを探しまわるも、そんなのないと言われる。
タクシーの運転手に聞いてもラチがあかないので、その辺のホテルで聞いてみるが、結果は同じ。

「あなた以外行く人いないわよ。」

これは非常にまずい。
一人でタクシーを払うとなると値切りに値切って400000リアル(約1200円)。
破産しちまう。

仕方ねえ。こっからヒッチハイク始めるか。
久しぶりに腕がなるぜ。

でっかいリュックを背負い親指を天に向けながら車道を歩く。
これならどっからどう見てもヒッチハイカーと分かるだろ。

そして開始3分ほどで一台の車が止まる。

「きたー!!!!!」

歓喜し、車へ走り寄る。

「ロシア語話せるか?」

「いや英語しか話せないっす」

「じゃあ無理だ」

なぜ最初の質問がそれなんだ。
目的地を先に聞いてくれ。

テストに落ちた気分でヒッチハイクを再開しようとしたその時、
警察登場!

「パスポート出して」

めんどくせぇぇぇ。職質始まっちゃったよ。

「こんなとこで何してるの?」

「いやヒッチハイクでノルドス行こうと思ってまして...。」

「そうか。まあ車に乗りなさい。」

「これは警察署コースですか?」

「まあ乗りなさい。」

俺は警察が苦手なのでとりあえず言われた通りパトカーに乗り込む。
そして10分ほどで路肩に停車。


「ここの道を通る車はだいたいノルドス行くからここでやったほうがいい。」

そしてさらに手伝ってくれちゃう始末。



警察が路上でヒッチハイクしたら通る車が全部止まる止まる。
それでドライバーに話までつけてくれた。
ありがたや〜

このドライバーとは10分くらい行った所の検問所でバイバイ。



今度は警備員さん達が代わりにヒッチハイクしてくれた笑

イランの人みんな優しさが度を過ぎてんだよな笑

そして2台目はトラック!



いやー言葉通じないね笑
そして無事、ノルドスへ到着。

さーてアルメニア行くか!!


3週間滞在したイスラム教国家イラン。
こんな俺に深い愛情を持って接してくれたイランの人達に感謝しつつ俺は、少し先に見える見慣れない国旗に向かって歩み始めた。




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