【Day13,14】ABCトレッキング〜登山編〜

2018年4月23日
2カ国目：【ネパール】ジヌー〜ヒマラヤ

山の朝は早い。
昨日と比べて格段に寒くなっている。

寝起きが悪い俺は正直体を起こすのもめんどくさかった。
「昨日の疲れで体が重いのになんでまた歩かなきゃいけないんだよ。」
とか思う。

しぶしぶパッキングをして朝飯を食べに食堂へ向かった。

そして今さら重大なことに気付く。

「あれ？めっちゃご飯高くない？」

想像以上に高い。まあそれは仕方ないのだが
問題は山にはATMがないというところだ。

今持ってる現金でポカラまで帰らねばならない。
計算してみると俺は通算5日しか山にいられないということが判明した。

ちなみに平均日数は7日らしい。

てことで素人なりになかなかハイスピードで登るはめになった。

昨日と変わらぬ景色の起伏の激しい登山道を本気で歩いた。
村をいくつも超えて8時から17時くらいまで歩いた。

そしてヒマラヤという村へ到着。

そこの山小屋で道中何度か会っていたフランス人グループと仲良くなる。

2018年4月24日
2カ国目：【ネパール】ヒマラヤ〜ABC

昨日仲良くなったフランス人たちと標高4130mのABCへ。

今日は4時間くらいしか歩かなくていいので超楽。

でも標高はどんどん高くなってるのでゆっくり進む。

このABCトレッキングの素晴らしいところは最後のMBC(マチャプチャレベースキャンプ)からABC(アンナプルナベースキャンプ)にかけての景色だと思う。
MBCまでは緑豊かな山々に囲まれているが、MBCからABCにかけては一気に標高7000〜8000mの雪山に360°囲まれることになる。

こんな感じで。

そしてとうとうゴールのABC！

朝と夜は氷点下まで冷え込むが、ここからみた朝日は
間違いなく俺の人生でベスト3に入ってくる景色だった。

この山達は俺が東京に帰って忙しい日々に埋もれてもここにいるんだな。
ずっと変わらず。
こんだけデカイものを見ると本当に自分が小さく感じる。

ありきたりだけど『天空の城ラピュタ』のムスカのセリフを思い出す。
「見ろ！人がゴミのようだ！」

そして翌日下山。

太古の昔からありのままの姿でいてくれたヒマラヤ山脈に感謝の気持ちを込めて
「ダンニャバード」
と呟き俺は、もう一度靴ひもを固く結んだ。

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