【Day28】不思議な空間
2018年5月8日
3カ国目:【イラン】ヤズド
夜のバスターミナルを清々しく風が吹き抜ける。
無防備にベンチに横たわり、星一つ見えない曇り空を見上げていた。
俺は3日間過ごした砂漠の町ヤズドを後にし、シーラーズへと向かうためバスターミナルへ来ていた。
夜行バスは23時発だというので、4時間もバスターミナルで待つ羽目に。
まあここイランでは東洋人が珍しいのか、座っているだけでイラン人から話しかけられる。
何人イラン人の知り合いができたことか。
最初は歩いてるだけで友達ができるのを楽しんでいたが、もうそろそろ飽きてきた。
というか疲れる。
なにせ話しかけてくるくせに英語を話せないのでペルシャ語で延々とまくし立ててくる。
今日もバスターミナルに4時間も座っていたのでたくさん絡まれた。
疲れたので外のベンチに逃げる。
しばらくすると同い歳くらいの青年が俺の横に立ち、無言でポテチを差し出してきた。
彼はペルシャ語でまくし立てることなく、無言で俺の横に腰かけた。
そして二人でポテチを食べながらぼーっとバスを待つ。
普通なら無言の時間は気まずいはずだが、なぜかこの時はすごく心地よかった。
言葉を交わすことなく、同じ釜の飯を食う。
それだけでお互いの気持ちは通じているような。
「不思議な空間だな」
と思った。
そんな話。
オチがなさすぎてごめんなさい。
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