たびんちゅ。

【Day42】旅への渇望

2018年5月22日
3カ国目:【イラン】ラシュト

久しぶりにドミトリーではなくシングルルームに泊まっていたため、(ドミが無かった)周りから干渉されることなく目を覚ます。

今日の夜ラシュトを発ち、タブリーズへ向かう。
イスファハーンに長居した後遺症か、放浪熱に侵されたようだ。

宿代を浮かすため、今回も夜行バスで移動する。
それまで時間があったので、ラシュトから60kmほどの場所にあるマースレー村へ行くことにした。

この村では屋根の上を歩けるらしい。
屋根の上を歩きたい一心でいつものようにネットで情報を探すがあまりない。

そこで宿の主人に聞き込み開始。
しかし彼はほぼ英語を話せないので、ペルシャ語ジェスチャーで教えてくれた。
俺がかろうじて聞き取れた情報は以下だ。

・バスはないので乗り合いタクシーで行く
・乗り合いタクシーを2回乗り換える必要がある
・時間は2時間くらい
・大まかな値段


さて冒険開始だ。
まず宿の前の広場に行き、井戸端会議に花を咲かせるおっちゃん達に話かける。
ここでも英語は通じないので、乗り換え地点の町の名前「フマン」と連呼する。
すると彼らは理解し、自分の車に誘導し始める。
そこで値段を聞くと、法外な数字を言ってくる。
つまりこのおっちゃん達は乗り合いタクシーじゃなく個人タクシーの運ちゃんだということが分かる。

こんなことを何回か繰り返し、乗り合いタクシーの運ちゃん達の集団を見つける。

どうやらフマンへ行くにはその手前の乗り合いタクシーターミナルで一回乗り換える必要があるらしい。

ふふふ、ちょろいぜ。
俺はそこで乗り換え、難なくフマンへ到着。

次にフマンからマースレー村へ行くための乗り合いタクシーターミナルを探した。

行く人はぜひ気をつけてほしい。
フマンの町の中心から乗合タクシーターミナルは1〜2km離れている。

俺は見つけるのに苦労した。

そしてどうにかターミナルについたのだがタクシーを待っていたのは俺のほかに一人。
乗り合いタクシーは人数が揃わないと出発しないという特性を持っているので、あと2人来るのを待つしかない。

しかし誰も来ない。

仕方なく倍の金額を払い出発。

山道をゆく。

この感じが楽しい。情報を自分で集めながら進んで行く。
誰を信用すればいいのか、全ては自分の嗅覚にかかっている。

そして2時間かかってようやく着いた。
ここがマースレー村だ。



山肌に無理やり家を建てた感じ。
そんで道を作るのがめんどくさかったから下の家の屋根を道にしちゃったんだね。



隙間が多くてちょっと危ない。
パルクールの聖地だな。



ゴッドファーザーでマイケルがソロッツォと警部殺した後に疎開したコルリオーネ村を思い出す。



見知らぬイラン人とともに。
写真撮る前までめっちゃ笑ってたのに、撮るときは必ずキメ顔する。
イラン人あるある。


村を1時間ほど散策し、仲良くなったイラン人達に昼飯をおごってもらった。
ラマダン(断食月)中なんだけどやっぱみんな食べてるんだな笑

昼飯後また散策して、屋根の上を飽きるまで歩いた。
普通の人が歩く一生分は歩いただろう。

その後ラシュトのバスターミナルで、失踪したウクレレを探すが見つからず。

まあ仕方ない。
来るもの拒まず、去る者追わずだ。

それよりも俺の頭の中には
「早く次の国へ行きたい。」
それだけだった。

バス会社のおっちゃん達にもらったチャイを飲みながら、溢れ出る旅への渇望を抑えきれない俺は、ソワソワ、ソワソワと壁に掛けられた時計を気にしていた。




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