【Day68】噂
2018年6月17日
6カ国目:【トルコ】パムッカレ
噂があった。
地中から湧き出る透き通った透明の湯が、段々畑のように連なった白く輝く石灰棚を滑らかに流れ落ちる。
それはそれは美しく、ユネスコの世界遺産にも認定されている。
その場所の名はパムッカレ。
噂があったんだ。
その話を聞いたのは1週間ほど前だったか。
カッパドキアまで一緒にいたりゅういちさんが人づてに聞いたものだった。
彼は言った。
「トルコのパムッカレに行くとロシア人の裸を見れるらしいよ。」
なんでもロシア人の間ではそんな卑猥な写真を撮るのが流行っているようだ。
男女平等を謳っているのか知らないがさすがに卑猥すぎる。
これは注意してやらねば。
こうして俺のパムッカレ行きは決まったのだった。
カッパドキアからバスに揺られること11時間。
朝方、ルートが被っていたユウキと一緒にパムッカレへ到着。
とりあえず朝飯を食うためレストランを探していたら親子丼セットを売っているところを発見。値段もそこそこリーズナブル。
久しぶりの日本食の誘惑に負け、親子丼セットを注文した。
数分後、待望の親子丼が到着。
ついつい「責任者呼んでこい!」と叫びそうになる。
どこの誰に教わったらこれを親子丼と呼ぶようになるのか。
「まあとりあえず食べてみようか。」
「..........。」
やっぱり薄い親子丼風味のチャーハンである。
ここは日本食天国ネパールじゃない。
トルコで期待した俺が悪かったんだ。
親子炒飯にはがっかりしたが、気合いを入れ直していざパムッカレの石灰棚へ。
入り口で国際学生証を片手に入場料を値切るも撃沈。
仕方なく35TL(約860円)を払い入場。
「おお!すげえ!!」
一面雪景色。いや石灰景色。
そこを少し冷たくて気持ちがいい透き通った水が流れている。
カッパドキアといいパムッカレといいトルコの世界遺産はレベルが高い気がする。
しばし感激し、撮影タイム。
カエルもいた。
その後、この敷地内にある遺跡を見に行くことに。
といっても貧乏旅の俺たちは無料で入れる古代の劇場だけ見に行った。
コロッセオ。
ここに何千年も前の人たちもいたのかと思うと感慨深い。
遺跡を楽しめる人というのは、きっと想像力が豊かなのだろう。
自分の意識を大昔にタイムスリップさせてそこにいる人たちを観察してみる。
王様、貴族、商人、奴隷、いろんな人がいた。
日本での俺の生活水準は、その時代ならきっと商人だろう。
ただそれを世界水準にしたら俺は貴族くらい恵まれているな。
そんなことを考えてみると意外と遺跡も面白いもんだ。
その後また入り口とは別の石灰棚のほうへいってみたものの、水が枯渇していて残念な感じだ。
ロシア人の裸どころか人がいない。
そうだ忘れていた。
普通に観光なんてしてる場合ではない。
世界遺産で公然猥褻的行為をしているロシア人を注意するために俺はここに来たのだった。
帰りがてら入り口のほうの石灰棚へ戻る。
そして血眼になってロシア人の裸を探す。
このくらいならいくらでもいるのだがトップレスはなかなか見つからない。
「なんだ、ガセネタかよ。」
諦めかけたその時!
ついに、ロシア人のトップレスが!
噂があったのに。
無理やり盛り上げて書いてみたものの、所詮噂は噂さ。
俺はもうこんなくだらん噂には引っかからないぞ。
強がってみたもののまだトップレスが見たい俺は、ある場所を訪れるためムンムンとこれからのルートを熟考していた。
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